産後のお尻

骨盤が開く=お尻が大きくなる

「産後の骨盤矯正」をご希望の方にお聞きすると、たいていこのお悩みをお話いただきます。

 

姿見で自分のお尻をみて「大きくなった(気がする)!」

 

 

出産して、家に帰ってパンツをはこうとしたら、太ももの付け根辺りでひっかかって履きづらい。

 

姿見で自分の後ろ姿を見ると「お尻が大きくなっている!」と。

 

 

このようにしてご自身のお尻が大きくなったと自覚します。

 

分娩で広がる

分娩で大きく骨盤が動いて赤ちゃんが産道から出てくることができます。それは骨盤が大きく開いているからに他なりません。

 

横方向に開く骨盤は、お尻を横に広げてしまいます。

 

お尻を後ろから見ると大きくなったように見えます。

 

骨盤底筋の弱りで広がる

妊娠中に子宮で育つ赤ちゃんの下への圧力を受けるのは骨盤底筋群です。

 

この筋群はハンモックのようになっています。

 

 

上から内臓以外の重みがかかるわけですから、弱るのも無理ありませんね。

 

この骨盤底筋群はその名の通り、骨盤の底にあります。

 

骨盤の底で締める働きをしています。このハンモックが緩むと、底が締まらず骨盤が開いてしまいます。

 

殿筋の弱りで広がる

殿筋が弱ると、お尻が垂れてきます。

 

妊娠中に腰を反らせて、お尻の筋肉を使わないようにして過ごしていた方は、お尻に力が入りにくくなっています。

 

お尻の筋肉はお尻をキュッと締めるのです。つまり、お尻を小さく見せます。

 

横方向に広がったお尻は殿筋が弱っています。張りのある殿筋は前後方向に盛り上がって形のいいお尻となります。

 

結果、四角く、ドーム状になる

このように、分娩、骨盤底筋・殿筋の弱りで、お尻は後ろから見て横に大きく、四角く、ぺったんこになります。

 

うつ伏せに寝ころぶと、まるで調理器具のボールをひっくり返したように見えます。ドームです。

 

普通なら、桃のようなお尻になるはずが、張りがなくなってだらーんとするので、桃のような二つ山ができないのです。

 

 

このような変化を元に戻すには、骨盤や股関節の矯正、弱化した筋群の効果的なエクササイズが必要です。

 

 

やみくもにエクササイズすると、弱化した筋群が強くなるどころか逆に弱くなってしまい、余計にお尻が大きくなりかねません。

 

ちゃんとしたエクササイズや矯正は、専門知識のある専門家にご相談ください。