産後の股関節痛

骨盤が動くから股関節も動く

出産時に骨盤は大きく動きます。もちろん、赤ちゃんが徐々に大きくなるにつれて、骨盤もそれに合わせた変化をします。

 

そして、骨盤の下には股関節の臼蓋があります。そこに大腿骨(太ももの骨)が合わさって股関節を作っています。骨盤が動くと、もちろん股関節の位置も変化します。すると、大腿骨とのかみ合わせが変わります。

 

股関節の角度が変わると大変なことに

股関節のかみ合わせが変化すると、骨や軟骨に余計なストレスがかかったり、間違った筋肉を使ったりと股関節にはいいことがありません。

 

骨や軟骨に余計なストレスがかかると骨や軟骨の形が正常とかけ離れた形になり、「変形性関節症」になります。こうなると治るのは難しいです。実際はここまでなるまでに何十年とかかります。

 

上記の関節症よりも起こるのが、股関節周囲の筋肉による痛みです。出産で骨盤が変化して、股関節の位置が変わり、使う筋肉が変化します。すると、偏った使い方になり、使い過ぎの筋肉から痛みが出てきます。これが最初の股関節のSOSサインとなります。

 

産後はきちんと骨盤調整を!

このようなサインが出てからでは、なかなか治すのに時間がかかりますので、出産した後は股関節に負担にならないように、ちゃんとした骨盤調整を受けることをお勧めします。

 

骨盤調整で股関節の角度がよくなると、そのままにしているよりは遥かに将来に悪くなるリスクが下がります。

 

もし、産後に脚の付け根やお尻に違和感、痛み、疲れなどを感じていらっしゃったら、一度ちゃんとした専門家に相談することをお勧めします。