産後のぽっこりお腹
経産婦さんの悩み No.1
産後のママさんにお悩みのアンケートを実施すると、No.1に上がるのが「ぽっこりお腹」です。
全員ではありませんが、ほぼ9割以上のママさんがお腹に不満をお持ちです。
当然です。
妊娠中には急激に大きくなってしまい、皮膚や筋肉、筋膜などが引き伸ばされます。
それが赤ちゃんを産んだからといってすぐに戻るわけがありません。
ポッコリした自分のお腹を見て、産後のママさんが憂鬱になるのです。
問題は何か
そのようなお腹も、勝手に元に戻るママさんがいる一方で、全く戻らずに下腹がぽっこりしたままのママさんもいらっしゃいます。
また、一人目を出産した後は勝手に戻ったのに、二人目、特に三人目を産んだ後は全く戻らない、とこぼす方もいらっしゃいます。
この「勝手に戻る方」と「戻らない方」の違いは何でしょうか。
それは「筋肉の使い方」にあります。
妊娠中はお腹の変化に伴う姿勢の変化が起こります。そのために、筋肉の使い方に変化が起こります。
たとえば、腹直筋は使わないようになります。腹斜筋をその代わり使います。腹横筋も使わないようになってしまいます。
このような変化を元に戻すことが、ぽっこりお腹を凹ませることにつながるのです。
体重には目を向けないで
お腹が凹まないのと、体重が戻らないせいにする方もいらっしゃいます。
しかし、体重が重いからお腹がぽっこりしている訳ではありません。
とにかく、ぽっこりお腹になってしまう筋肉の使い方をしてしまっているのが原因です。
体の使い方をとにかく変えることが重要です。
急なトレーニングは気をつけて
ただし、注意が必要です。
いくら腹部の筋肉が使えなくなってしまっているからといって、すぐに「思いつく腹筋トレーニング」をし始めるのは危険です。
というのも、産後は腹圧を調節するのがうまくいかない状態です。
さらに、骨盤底筋群が弱っています。腹直筋離開もあるでしょう。
そのため、不用意に腹圧を上げるような運動は、上記のような障害を悪化させるリスクがあるからです。
ですので、強度の高い運動(いわゆる筋トレと言われるものや、ローラー、コードを使ったようなものなど)を産後に行うのはおススメできません。
産後は専門知識のある専門家に相談して、自分に合った適切なトレーニングをお勧めします。