お腹が縦に裂ける「腹直筋離開」 ―神戸市、三田市、西宮市の 産後ケア 骨盤ケア―
神戸市、三田市、西宮市で産後ケアのパイオニア、mamaNEXTです。
今回は妊娠中になってしまう「腹直筋離開」についてのお話です。
「腹直筋」とは
腹直筋とは、お腹を前から見て、痩せていたり、十分に鍛えられていると見える6つ~8つに分かれる四角い筋肉の総称です。
この筋肉は身体を前に曲げたり、仰向けで寝ている状態から起き上がる時に使う筋肉です。
そのため、お腹を割ろうとするなら、仰向けに寝た状態から起き上がる運動をするのです。
腹直筋が左右に引き裂かれる!
「腹直筋離開」は、お腹がカエルにように丸く大きくなった人なら、誰でもなる恐れがあります。
肥満にせよ、妊娠にせよ、大きくお腹が前にせり出したら、腹直筋が左右に引き伸ばされます。
下の図を見てください。右の絵のお腹の中央が開いていますね。これが腹直筋離開です。
腹直筋離開で起こること
腹直筋離開があると、まず筋骨格系の愁訴が生じることがあります。
腰痛などが発生しやすく、腹筋群と背筋群のアンバランスが生じて、治りにくい腰痛となります。
産後に腰痛になり、骨盤矯正や背骨を矯正したり、腰部の筋肉をマッサージしたり鍼をしてもなかなか治らない腰痛は、この腹直筋離開を検査したほうがいいかもしれません。
また、重度の離開があると、腹部臓器のヘルニア(内臓が裂け目から飛び出す)進行することもあります。この場合は外科的処置が必要になります。
あとは、ぽっこりお腹がへっこまない、お腹に力を入れると変な形になる、いい姿勢を保ちにくい、でべそになったなど、さまざまな影響が出ます。
そして、このままほおっておくと、40代以降、更年期などに腰椎すべり症や腰部脊柱管狭窄症などの障害へと進行しやすくなります。
腹直筋の状態を知ろう!
腹直筋離開があるかどうかは、自分で検査できます。
仰向けに寝て、膝を立てて、おへそをのぞき込むように頭部を上げます。
この時、おへその辺りに手の指を横に並べるように添えて、頭を上げたとき、その指が沈み込むかどうかを調べます。横に並べた指が何本沈み込むかで、その重症度を測ります。
詳しい検査法はこちら→自分はどれだけお腹が裂けているの?
ちゃんと専門家の指導を!
このように、一般的にはあまり知られていないマイナートラブルが、産後には多く存在します。
腹直筋離開もその一つです。病院でも「〇〇科」と分かれているように、整体や整骨院についても、何でもできる訳ではありません。
もしお困りの場合は専門の知識を持ったところにご相談ください。
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